英語を話す国は全世界でたくさんあり、それぞれの国で少しずつ違いがありますよね。中でも「アメリカ英語とイギリス英語の違い」もしくは「イギリス英語とオーストラリア英語の違い」は当ブログではもちろんのこと、他にも様々なサイトでもよく比較されています。でも3カ国をまとめて比較しているサイトがあまりないんですよね。
そこで、
- アメリカ英語・イギリス英語・オーストラリア英語の違いってどんなものがあるんだろう??
そう疑問に思われている方のために、3カ国の英語をまとめて比べてみることにしました。
今回の記事を読んで3カ国の英語の違いに詳しくなるだけでなく、英語って面白い!って思っていただけたら幸いです。英語力アップには英語学習を楽しむことは不可欠ですので、ぜひ違いを楽しんでくださいね~^^
アメリカ英語vsイギリス英語vsオーストラリア英語|これ何て言う?
ネイティブ同士でも理解できそうもない単語もたくさん!
アメリカ英語vsイギリス英語vsオーストラリア英語の違い|食べ物編
1.アイスキャンディ・アイスバー
- アメリカ英語:popsicle(ポプスィクル)
- イギリス英語:ice loly(アイス・ローリィ)
- オーストラリア英語:icy pole(アイシィ・ポール)
アメリカ英語の popsicle は元々は「商標名」なのですが「アイスキャンディー」や「アイスバー」を指す単語として浸透しています。
2.甘い物
- アメリカ英語:candies(キャンディーズ)
- イギリス英語:sweets(スウィーツ)
- オーストラリア英語:lollies(ローリィズ)
日本語で「キャンディー」というと「あめ」のことですが、アメリカではチョコやキャラメルなども全て「キャンディー」と呼びます。ちょっとややこしいですよね。でもイギリス英語の sweets は日本語と似ているので覚えやすいかも?オーストラリア英語の lollies はオーストラリアへ行って初めてきいた単語だったのですごくビックリした思い出があります。
3.サンドウィッチ
- アメリカ英語:sandwich(サンドウィッチ)
- イギリス英語:sarnie(サーニィ)
- オーストラリア英語:sanga(サンガ)
イギリス英語の「サーニィ」とオーストラリア英語の「サンガ」はカジュアルな言い方(スラング)です。そのため、お店で注文する時は sandwich を使う人が多いようです。
4.なす
- アメリカ英語:eggplant (エッグ・プラント)
- イギリス英語:aubergine(オウバジーン)
- オーストラリア英語:eggplant(エッグ・プラント)
アメリカ英語とオーストラリア英語では同じ言い方なんですね。私はアメリカとオーストラリアに住んでいたことがありますが、イギリスはないので aubergine(オウバジーン)を使っている人に直接会ったことはまだないんですよね。もし、誰かに「オウバジーン」と言われたら絶対に理解できないという自信があります(笑)。
5.ひき肉
- アメリカ英語:ground meat(グラウンド・ミート)
- イギリス英語:mincemeat(ミンスミート)
- オーストラリア英語:mincemeat(ミンスミート)
日本語で「ひき肉」は「ミンチ」とも言うので、イギリスとオーストラリアの mince(ミンス)は覚えやすいかな?と思います。
6.ピクルス
- アメリカ英語:pickles(ピクルス)
- イギリス英語:gherkins(ガーキンズ)
- オーストラリア英語:gherkins(ガーキンズ)/ pickles(ピクルス)
アメリカ英語で「きゅうりの酢漬け」のことを「ピクルス」と言いますが、イギリス英語では「ガーキンズ」と言います。また、オーストラリアでは小ぶりきゅうりを「丸ごと」酢漬けしているものを「ガーキンズ」、ハンバーガーに入っているスライスされているものを「ピクルス」と呼び分ける場合があります。
アメリカ英語vsイギリス英語vsオーストラリア英語の違い| 建物編
7.アパート
- アメリカ英語:apartment(アパートメント)
- イギリス英語:flat(フラット)
- オーストラリア英語:flat(フラット)/apartment(アパートメント)
オーストラリアはイギリスからの移民が多いため英語もよく似ていると言われていますが、最近はアメリカ英語の影響も受けているため、イギリス英語とアメリカ英語の単語を使う場合があります。面白いですね。
8.映画館
- アメリカ英語:movie theater(ムービー・シアター)
- イギリス英語:cinema(シネマ)i
- オーストラリア英語:cinema(シネマ)
もし「映画に行く」と言いたい場合は
- アメリカ英語:go to the movies
- イギリス英語:go to the cinema
- オーストラリア英語:go to the cinema
と言います。
アメリカ英語の場合「映画に行く」という表現では movie(単数)ではなく movies(複数)となるので注意しましょう。なぜ複数になるのかは、一説によると「映画」は昔 moving pictures と呼ばれていたのが movies に変化したと言われています。また、他説として「映画館」では通常「複数の映画」を上映しているので全体を指して go to the movies と表現するとも言われています。どちらも納得できますね。(私だけ?)
9.ガソリンスタンド
- アメリカ英語: gas station(ギャス・ステーション)
- イギリス英語:petrol station(ペトロール・ステーション)
- オーストラリア英語:service station (サービスステーション)/servo(サーボ)
「ガソリン」のことをアメリカでは gas(ギャス)、イギリスとオーストラリアでは petrol(ペトロール)と言います。station(ステーション)は「駅」という意味だけでなく「施設」や「立ち止まる場所」という意味もあります。そのため「ガソリンスタンド」を英語では gas station や petrol station と言うんですね。でもオーストラリアでは petrol station ではなく service station と呼び、さらにスラングでは略して servo(サーボ)と言います。
関連記事>>オーストラリア英語の略語 スラング27選
10. 薬局・ドラッグストア
- アメリカ英語:drugstore(ドラッグストア)
- イギリス英語:chemist(ケミスト)/pharmacy(ファーマシー)
- オーストラリア英語:chemist(ケミスト)
アメリカで chemist と言うと「化学者」という意味になってしまうので注意しましょう。「薬局、ドラッグストア」の英語はアメリカでは drugstore(ドラッグストア)、イギリスとオーストラリアでは chemist(ケミスト)がよく使われていますただし、近年イギリスではpharmacy(ファーマシー)も使われるようになました。さらに、処方箋の薬を買える「調剤薬局」はアメリカでは pharmacy(ファーマシー)を使う時もあります。
11. 綿菓子
- アメリカ英語:cotton candy(コットン・キャンディー)
- イギリス英語:candy floss(キャンディー・フロス)
- オーストラリア英語:fairy floss(フェアリー・フロス)
日本でも地域によって「綿菓子(わたがし)」と言ったり「わたあめ」と行ったりしますよね。それと同じように英語でも国によって呼び名が違います。
アメリカ英語vsイギリス英語vsオーストラリア英語の違い| 衣服編
12. スニーカー
- アメリカ英語:sneakers(スニーカーズ)
- イギリス英語:trainers(トレイナーズ)
- オーストラリア英語:runners(ランナーズ)
アメリカ英語とイギリス英語での違いの記事でもご説明しましたが、イギリス英語の trainers(トレイナーズ) はアメリカでは「指導者、訓練する人」という意味の複数になります。また、オーストラリア英語の runners(ランナーズ)もアメリカやイギリスでは「走る人」という意味で使います。全然違うので面白いですよね。
13.セーター
- アメリカ英語:sweater(スウェター)
- イギリス英語:jumper(ジャンパー)
- オーストラリア英語:jumper(ジャンパー)
日本語の「セーター」はアメリカ英語から来ているんですね。でも発音が日本語の「セーター」とは違うので注意しましょう。
アメリカ英語vsイギリス英語vsオーストラリア英語の違い| 乗り物編
14.地下鉄
- アメリカ英語:アメリカ英語:subway(サブウェイ)
- イギリス英語:イギリス英語:tub(チューブ)
- オーストラリア英語:地下鉄が存在しない
オーストラリアでは地下鉄のシステムがないので「オーストラリア英語」としての「地下鉄」という言葉はありません。実際、私がオーストラリアに住んでいた時には一度も「地下鉄」の話をしたことがなかったです。
地下鉄がないから、当たり前って言えば当たり前なんですけどね。
ですが、もしオーストラリア人が「ニューヨークで地下鉄に乗ったんだ~」と言うとしたら subway(サブウェイ)を使い「ロンドンの地下鉄に乗ったよ~」と話す場合は tube(チューブ)や underground(アンダーグラウンド)を使うのかな?と思います。(あくまで個人の憶測ですけど)
15.トラック
- アメリカ英語:truck(トラック)
- イギリス英語:lorry(ローリィ)
- オーストラリア英語:truck(トラック)
イギリス英語の lorry(ローリィ)は厳密には「大型トラック」のことを指します。
アメリカ英語vsイギリス英語vsオーストラリア英語の違い| その他
16.おむつ
- アメリカ英語:diaper(ダイパー)
- イギリス英語:nappy(ナッピー)
- オーストラリア英語:nappy(ナッピー)
イギリス英語とオーストラリア英語の nappy(ナッピー)は napkin(ナプキン)が語源と言われています。「ナッピー」って響きがなんだか可愛らしいですよね?
17.携帯電話
- アメリカ英語:cell phone(セル・フォーン)
- イギリス英語:mobile phone(モバイル・フォーン)
- オーストラリア英語:mobile phone(モバイル・フォーン)
日本でも最近「モバイル」という言葉を使うので、イギリス英語とオーストラリア英語の mobile phone(モバイル・フォーン)は覚えやすいですよね。ところで、アメリカ英語の cell phone は cellular phone(セルラー・フォーン)を短くした言葉のことで「セル方式の携帯無線電話」という意味です。
18.休暇
- アメリカ英語:vacation(ヴァケーション)
- イギリス英語:holiday(ホリディ)
- オーストラリア英語:holiday(ホリディ)
アメリカにいた頃は夏休みなどの「長期休暇」が終わると How was your vacation? と友達同士でよく聞きあったものです。その後オーストラリアに行ってからは How were your holidays? をよく聞くようになりました。holiday というと public holiday「祝日」のイメージがあったので、慣れるまでちょっと変な感じがした思い出があります。
19.歩道
- アメリカ英語:sidewalk(サイドウォーク)
- イギリス英語: pavement(ペイヴメント)
- オーストラリア英語:footpath(フットパス)
「歩道」は3カ国それぞれ全く違う言い方なんですよね。これは知らないと使い分けできないよなぁと思った単語の1つです。
アメリカ英語vsイギリス英語vsオーストラリア英語の違い さいごに
今回は、アメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国の英語の違いをまとめてご紹介しました。
それぞれ似ている単語を使う時もあれば、全く違う単語の時もあって面白いですよね。
もしかしたら「いやー、同じ英語なのになんで違うんだろう・・・覚えるのが大変!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、こういった違いが語学学習の醍醐味でもあるのでぜひ違いを楽しんでほしいと思います。完璧に覚える必要はないですし、間違えて使ってしまってもそこから会話が弾むこともあるはずです。
間違えるということは、その言語を学んでいる証拠とも言えるので良いことなんですよ^^
さらに、こちらの記事では「アメリカ英語」と「イギリス英語」の違いを検証しています。
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例えば、cider(サイダー)と言うとアメリカでは「アップルジュース」という意味ですが、イギリスでは全く違う意味になってしまうんです。ご存知ですか?
こういった同じ単語でも意味が違うものをガッツリまとめてありますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね~。
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