アメリカ英語とイギリス英語の違いにご興味がおありですか?
同じ「単語」でも意味がすごく違うものがあるってよく聞きますよね。そこで、今回はアメリカ英語とイギリス英語の違いをガッツリ検証したいと思います。
この記事を読めば「へ~、こんな違いがあるんだ!」と驚くことはもちろん、あなたも「アメリカ英語」と「イギリス英語」をしっかり使い分けられるようになるハズ!
アメリカ英語とイギリス英語の違いを検証!
国が違うとこんなに意味も変わるんだ!
1.bill(ビル)
- アメリカ英語:紙幣
- イギリス英語:勘定書
イギリス英語で「紙幣」を言いたかったら note(ノート)になります。そしてアメリカ英語で「(レストランの)勘定書」は check(チェック)と言います。
2.biscuit(ビスケット)
- アメリカ英語:スコーンのようなパン
- イギリス英語:クッキー
アメリカ英語の「ビスケット」って、ケンタッキーフライドチキンで買えるあの「ビスケット」を思い浮かべると分かりやすいかも。パンのようなふっくらサクサクしたやつで、食事として食べられます。見た目は、イギリスのスコーンに近いですが別物です。ちなみにアメリカにも「スコーン」と呼ばれる食べ物もあり、それはイギリスのスコーンと同じようにおやつとして食べられることが多いですね。
ちょっとややこしいですね^^;
3.bird(バード)
- アメリカ英語:鳥
- イギリス英語:女の子、若い女性
4.bog(ボグ)
- アメリカ英語:沼地
- イギリス英語:トイレ
bog(ボグ)はイギリス英語のスラングでちょっと下品な言い方でもあります。日本語の「便所」にニュアンスが近いかも?女性は使わないほうがいいですね。
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5.braces(ビレイスィズ)
- アメリカ英語:歯列矯正のブリッジ
- イギリス英語:ズボンつり(サスペンダー)
イギリスでも「歯列矯正のブリッジ」を braces と呼びますが、同じく「ズボンつり(サスペンダー)」のことも指します。通常、trouser braces と言ったり、men’s braces ということで「ブリッジ」との違いを分かりやすくしています。
6.bum(バム)
- アメリカ英語:ホームレスの人
- イギリス英語:おしり、後部
7.cider(サイダー)
- アメリカ英語:(生搾りの)アップルジュース
- イギリス英語:りんご酒、シードル
どちらも日本語の「サイダー」とは全然違う意味なんですね。知らないとビックリしますよね^^;
8.chips(チップス)
- アメリカ英語:ポテトチップス
- イギリス英語:フライドポテト
イギリスの国民食で fish & chips(フィッシュ・アンド・チップス)がありますが、お魚とフライトフライドポテトのセットですよね。あれを思い浮かべれば、イギリスで chips(チップス)は「フライドポテト」だというのは覚えやすいかな?と思います。
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9.coach(コーチ)
- アメリカ英語:監督、コーチ
- イギリス英語:長距離バス
アメリカ英語では飛行機の「エコノミー席」の事も coach(コーチ)と呼ぶことがあります。これは乗合馬車のコーチから来た言葉で、一番安い席(エコノミー席)という意味になるんですね。今でもアメリカ系の航空会社では coach class(コーチクラス)という言い方をすることがあります。
10.cot(米:カット/英:コット)
- アメリカ英語:簡易ベッド
- イギリス英語:ベビーベッド
cot(カット)はアメリカ英語では折りたたんで持ち運びができる「簡易ベッド」のことです。イギリス英語で「簡易ベッド」は camp bed(キャンプ・ベッド)と言います。また、cot(コット)はイギリス英語では「ベビーベッド」のことになります。アメリカ英語で「ベビーベッド」は crib(クリブ)と呼びます。
11.dummy(ダミー)
- アメリカ英語: マネキン
- イギリス英語:おしゃぶり
「マネキン」と「おしゃぶり」では全く違う言葉ですね。アメリカ人の友達に「ダミーを買う」って言ったら「マネキン」を買うかと思ってビックリされちゃうかも?
12.entree(オーントゥレイ)
- アメリカ英語:主菜、メイン・ディッシュ
- イギリス英語:アントレ(主菜前の軽い料理)
日本で「アントレ」は主にフランス料理のコースで「前菜」という意味で使われていますが、アメリカ英語ではコース料理の「メイン」を指します。イギリス英語は日本語の「アントレ」とほぼ同じ意味で使われていますね。
13.hamper(ハンパー)
- アメリカ英語:洗濯カゴ
- イギリス英語:食べ物を入れるかご、ピクニックバスケット
14.first floor(ファースト・フロア)
- アメリカ英語:1階
- イギリス英語:2階
「ファースト」がついているので「1」という感じがしますが、イギリスの「ファースト・フロア」は「2階」のことを指します。もしアメリカで The lobby is on the first floor. と説明されたら「ロビーは1階にあります」という意味になりますが、イギリスにいた場合は「ロビーは2階にあります」という意味になりますね。この違いを理解しておかないと行きたい場所が見つからないってこともあるかも??
15.flannel(フランネル)
- アメリカ英語:フランネル、ネル
- イギリス英語:手や顔を拭く小さいタオル、洗面タオル
日本語でも「フランネル」「ネル」というと「チェック」柄の柔らかくて軽い毛織物を思い浮かべますよね。アメリカ英語は同じですが、イギリス英語では「洗面タオル」という全く違う意味になるんですね。
16.hood(フッド)
- アメリカ英語:(車の)ボンネット
- イギリス英語:(コートや服の首周りについている)フード
17.football(フットボール)
- アメリカ英語:アメリカンフットボール
- イギリス英語:サッカー
18.jumper(ジャンパー)
- アメリカ英語:飛び降りる人
- イギリス英語:セーター
日本語の「ジャンパー」とは全然違う意味になるので注意が必要ですね。英語で「ジャンパー」はアメリカとイギリスともに jacket(ジャケット)になります。
19.lift(リフト)
- アメリカ英語:持ち上げること
- イギリス英語:エレベーター
20.line(ライン)
- アメリカ英語:(待っている)列
- イギリス英語:(ラインの)線
イギリス英語で「(待っている)列」は queue(キュー)と言います。スーパーのレジやトイレなどで列が出来ていてどこまでの人が並んでいるのかよく分からない時ってありますよね?そんな時に「並んでいますか?」と聞くとしたら、アメリカ英語とイギリス英語では言い方が変わります。
21.pants(パンツ)
- アメリカ英語:ズボン
- イギリス英語:下着
日本語で「パンツ」というと「下着」を指すので、イギリス英語と同じですね。でもアメリカでは「ズボン」という意味になるので、もし I bought new pants. と言ったとしたら、アメリカ英語では「ズボンを買った」となりイギリス英語では「下着を買った」と全然違う意味になってしまいますね^^;
22.pavement(ペーブメント)
- アメリカ英語: 舗装道路、車道
- イギリス英語:歩道
この単語もちょっと紛らわしいですね。「車道」と「歩道」では全く意味が違ってしまいますもんね。
23.rubber(ラバー)
- アメリカ英語:コンドーム
- イギリス英語:消しゴム
こちらも全く違う意味の単語なので、知らないでいると話が全然噛み合わなくなりますね。消しゴムを借りたくて、Do you have a rubber? とアメリカ人に言ってしまうとギョッとされること間違いないので注意しましょう。
24.skip(スキップ)
- アメリカ英語:スキップ
- イギリス英語:廃棄物入れコンテナ
日本語の「スキップ」はアメリカ英語と同じですね。イギリス英語では、家を建てる時に大きなコンテナを設置して工事中の廃棄物を入れるのですが、このコンテナを「スキップ」と呼びます。
25.torch(トーチ)
- アメリカ英語:たいまつ
- イギリス英語:懐中電灯
オーストラリア英語でもイギリス英語と同じく「懐中電灯」のことを touch(トーチ)と呼ぶのですが、私はアメリカ英語の意味である「たいまつ」として touch(トーチ)を覚えていたのでオーストラリアに住んでいた頃に Pass me the torch. と言われると「たいまつ、取って」と言われている気がしてすごく変な感じがしました。
26.trainer(トレイナー)
- アメリカ英語:指導者、訓練する人
- イギリス英語:(複数形の trainers で)トレーニングシューズ、スニーカー
アメリカ英語では「人」でイギリス英語では「靴」になってしまうんですね。ただ、イギリス英語の「トレーニングシューズ、スニーカー」という意味で使う場合は必ず複数の s がつきます。これは靴は「右足と左足(複数)」で1足になるためですね。
27.trolly(トローリー)
- アメリカ英語:路面電車
- イギリス英語:ショッピングカート
アメリカで「トローリー」と言えば、サンフランシスコの「路面電車」が有名です。坂道を走る「トローリー」がサンフランシスコならではの光景ですね。イギリス英語で trolly(トローリー)は「ショッピングカート」のことを指すのでこれも全く違う意味の単語になりますね。
28.vest(ベスト)
- アメリカ英語:ベスト、チョッキ
- イギリス英語: 肌着
洋服の「ベスト」のつもりで話していても、イギリスでは「下着」と取られてしまうので注意が必要ですね。
アメリカ英語とイギリス英語の違いを検証! さいごに
今回の記事では「アメリカ英語」と「イギリス英語」の違いを検証!ということで「単語の意味」を比べてみました。
ここでご紹介したものはほんの一部ですので「アメリカ英語」と「イギリス英語」ではまだまだ違う意味を持つ「単語」はたくさんあります。これからあなたが辞書を引くときには「英」「米」のマークに気をつけてみるようにすると「あ、これはアメリカ英語なんだ」「これはイギリス英語の言葉なんだ」と分かるようになってきますよ。
違いが分かると面白いのでぜひチェックしてみてくださいね。
もちろんアメリカでイギリス英語の単語を使っても話の流れで分かってもらえる時もありますし、万が一通じなかったとしてもそれもある意味楽しいですよね。お互い最初は話が噛み合わなくて「???」となっていても最後に分かったらきっとお互い笑ってしまうはず。
日本語でも地域や方言によって「呼び名」が違う物ってありますよね?「これはこう言う」「あれはこう言う」と違う地方出身の友達と盛り上がる思い出ってありませんか?そんな感じで英語も楽しみながら習得できるといいですね。
そうそう、イギリス英語に似ていると言われているオーストラリア英語もそれぞれ違いがあって面白いんですよね。こちらもまた別記事でご紹介しますね!
関連記事>>イギリス英語とオーストラリア英語の違い私もアメリカに住んでからオーストラリアに言ったので「単語」の違いにはビックリさせられっぱなしでした。同じ英語圏でもこんなに違うんだ~!おもしろ~!と思ったものです。
皆さんもぜひイギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語の違いを楽しんでみてください^^
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