初めてTOEICテストを受ける場合、何から手をつければいいか分からなかったりしますよね。
実際、大学生さんや社会人の方などから「TOEICを今度初めて受けるのですが、何をすればいいです?」という質問をよく受けます。
そこで今回は、初めてTOEICを受ける場合するべきことをTOEIC講師の目線から解説したいと思います!
最初に何をすればいいのか分からず困っている方はぜひ参考にしてみてください^^
これを読めば、どうすればいいか分かるようになりますよ~。
初めてのTOEIC 何からすればいい?
どこから手をつければいいの?
初めてのTOEIC 何から?|1.まずは己の実力を知る
TOEICを受ける際に大事なのは「まずは己の実力を知る」ことです。
そのために、何も対策せずに「今すぐTOEICテストを受けて」みましょう。
「え?勉強する前に受けるの??」
っていう声が聞こえてきそうですが、ハイ、そうです。
初めてTOEICを受ける人に多い「勉強してから受けます」というのはおすすめしません。
なぜなら、TOEICというテストはとても特殊なテストでレベル別になっていないテストだからです。
どういうことかというと、皆さんがよく知っている「英検」では5級、4級、3級などの級があってレベル別に分かれていますよね。
そのため、3級を受ける人はおそらく「3級レベルの英語を勉強してから」受験しているはずです。
でも「TOEICテスト」はというと、レベル別に分かれておらず「英検」で言えば5級から1級までのレベルの問題が混在して出題されるテストになります。
つまり、ある程度勉強してから受けるというものではなく「今現在、自分がどのレベルにいるか」を知ってから対策をしていかないと、全く的外れな勉強をしてしまう可能性があるということです。
具体的に言うと、例えば「TOEIC300点レベル(英検でいうと3~4級くらい)」の人が「TOEIC800点(英検で準1級~1級くらい)」を突破する人が習得するべき語彙や文法を一生懸命解こうとしてもチンプンカンプンだと思います。
きっとすぐにやる気が失せてしまうはずです・・・(T-T*)ウウウ
「英語学習」は自分のレベルにあった素材を使って、その時に必要な勉強法をしていく必要があります。
でも、自分のレベルを知らなかったら勉強のしようがないですよね?
効率よく勉強するためにも「初めてTOEICを受けるけど何をすればいいの?」と思っている人は、まずは一度試しにTOEICテストを受けてみてほしいのです。
そして、自分が今「300点レベル」なのか「600点レベル」なのか具体的なスコアを把握してみてください。
それでもいきなりテストを受けるのはちょっと・・・という人は、TOEICの公式問題集を使って「予想スコア」を出してみるのも手です。
また、この公式問題集はたくさんの種類がでていますが「最新」のものを使うのがいいです。なぜなら、TOEICテストも傾向が少しずつ変わっているからです。
詳しくはこちらで解説しています(↓)
1冊3000円以上するので「高い!」と思うかもしれませんが、TOEICテストの受験料(6490円)に比べれば「半額以下」なので、自分の実力を知るだけに本番を受けるのは抵抗がある方はせめて問題集で予想スコアを出してみるのを強くオススメします。
己を知らずしてTOEIC対策はできません!!
初めてのTOEIC 何から?|2.自分の実力にあった勉強をする
実際にTOEICを受けてみて(もしくは模試をやってみて)現在のスコアが分かったら、自分の実力にあった勉強法でTOEIC対策を進めていきましょう。
以下では「スコア別」に勉強法をアドバイスしてみますね^^
【200~300点台の人】
- まずは中学校の文法からやり直し
- 基礎力を固めること
中学卒業レベルの文法を「総復習」しましょう。英検で言えば「3級」レベルになります。
本屋さんに行ってみて「中学校の文法」が勉強できる問題集を1冊買ってくるといいですね。
この時、分厚い問題集よりも「薄め」のものを選ぶのがコツです。
やりきるためにも、まずは量が少なめに感じるくらいがイイですよ。
また、ページをパラパラとめくって、その場で何問かを試しに解いてみて「ちょっと簡単かな?」と感じるくらいのレベルのものがおすすめです。
難しいもののほうが「勉強した気」になるかもしれませんが、自分のレベルより高すぎるものは挫折しやすいですし、実は頭に入っていないことのほうが多いです。
感覚的に「8割は解ける(2割ほど分からない問題がある)」くらいがちょうどいいです。
【400点台の人】
- TOEIC問題集を使って問題を解きながら、文法や語彙を固めていく
- リスニング中心の学習
400点以上のスコアが取れた人は、実際にTOEICの練習問題を解きながら基礎力を強化していくといいでしょう。
このときに使う問題集はTOEICの公式問題集ではなく、市販されている問題集をおすすめします。
なぜなら、公式問題集は解説が初級レベルの人にとって少し不親切だったり、どの問題を400点レベルの人が取るべき問題なのか、逆に捨てるべき問題なのかが解説されていないからです。
市販のTOEIC問題集では「500点突破」となっている問題集がちょうどいいレベルなので、本屋さんで探してみるといいですね。
この時も中身を見てみて、あまりにも難しすぎる問題が載っているものは避けましょう。
また「著者紹介」も必ずチェックして、実際にTOEICを受験している人かどうか確認しておきましょう。
稀にですが、TOEICにあまり精通していない方が執筆している場合は、掲載されている問題の質がよくなかったりするので注意が必要です。
1冊良さそうなTOEIC問題集が見つかったら、それを使ってTOEICの問題に慣れつつ、分からない単語や文法が出てきたらその都度、面倒臭がらずにプラスで勉強しましょう。
例えば、
などです。
この「ひと手間」ができるかどうかで、スコアアップできるかどうかが変わってくると言っても過言ではありません!
また、400点台の人は「リスニング」を中心に対策していくほうがスコアが伸びやすいです。
問題集には音声がついているものを選び、問題を解くだけでなく音声を繰り返し聞いてリスニング力を鍛えていくといいですね。
ちなみに、こちらの早川先生の「500点突破」の本(↓)はすごく分かりやすいのでオススメですよ。
【500点台の人】
- 解答テクニックを学ぶ
- リスニング中心に学習する
TOEIC500点台の人もリスニングを中心に対策していくとスコアを伸ばしやすいでしょう。
また、TOEICテストの解答テクニックについても学んでいくとスコアがあがりやすいのでオススメです。
私自身も対策を全くせずに受けた時より、テクニックを学んで受けたほうがスコアが50点ほど上がりました。
TOEICの解答テクニックの本は最近はたくさん出ていますが、ロバート・ヒルキ先生の「TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術」が質もよくオススメです。
テクニックの習得をしながら、リスニング素材を使ってリピーティングなどをしていくとスコアアップにつながりますよ。
詳しいやり方はこちらの記事で説明しています(↓)
チェック>>TOEICのリスニングスコアを上げる効果的な練習法とは?よかったら参考にしてみてくださいね^^
【600点台の人】
- 解答テクニックを磨く
- 文法や語彙力をさらにアップさせる
- リーディング中心
600点を突破している人は、リーディング中心の勉強をしていくといいですね。
具体的には、パート6,7の対策を解答テクニックを習得しながら強化するといいでしょう。
使うテキストは、500点台の人と同じロバート・ヒルキ先生のテキスト「TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術」がおすすめです。
テクニックを覚えたら本番でも再現できるように「繰り返し」練習するといいですね。
また、同時に文法や語彙力をさらにアップしていく必要があるので、オリジナルの単語帳を作って分からない単語は書き出したり、あやふやな文法は文法書を使って見直す癖をつけるとバッチリです。
さらに英語のリーディング力をアップするには、普段から「たくさんの英文を読む」必要があります。
TOEICの公式問題集を持っている人は、問題を解くだけでなく「読み物」としてパート7の長文を「精読」するのもオススメです。
詳しいやり方はこちらで解説しています(↓)
チェック>>TOEICのリーディング問題を使った正しいリーディング力アップ法とは?
もしTOEICの問題集を持っていない人は、ネットで自分が興味のある「英文記事」などを探して読むのもいいですね。
【700点以上の人】
すでに700点以上ある人は英語の勉強法が見についている人だと思うので、自分なりに弱点を分析して勉強を続けていきましょう。
具体的には「公式問題集」を使ってシャドーイングやディクテーション、精読などをするといいですね。
初めてのTOEIC 何からすればいい? まとめ
今回は、初めてTOEICを受験しようと思っている人に向けて「何からするべきか」をまとめてみました。
とにかくまずは一度「TOEICを受ける」ことです!
「できたら、勉強してから受けたい」という気持ちも分かります。でもTOEICはとても特殊な英語テストでレベルが別れていませんでしたよね。
つまり「対策してから受ける」テストではなく「受けてから対策をするべき」テストなのです。
まずは「己の実力」を知ることが大事です。
自分のレベルを知れば、そこから最適な勉強法が分かります。
万が一、300点しか取れなくても嘆くことはありません!
今の自分の実力にあった対策をしていくことで、遠回りすることなくスコアアップすることができますよ。
多くの人が「勉強してから受けます」と言って、無駄な勉強をして遠回りしています。
あなたはそんなことがないように、まずは自分のスコアを知ることから始めましょう^^
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